前回束石の設置まで完了しました。
ここからは束柱を設置しながら、根太を張っていきます。
外周部からスタート
束柱や根太の張り方にはいろいろあると思いますが、今回はまず外周部の束柱と根太を張って大枠を作り、そのあとで中の部分を作っていくことにしました。
まずは束柱の準備
束柱は90角のものを現場合わせで切っていきます。
サンドイッチ工法の利点である通り、この束柱の段階ではそれほど精度は求められません。なので、だいたい5mmくらいの誤差は許容する感覚でレーザーレベルで各束石の高さを測ってひたすら切るだけ。
根太を張っていく
束柱の準備ができたら、あとはひたすら根太をクランプで仮留め→ビス止めしていくだけ。
ただし、この根太の天端だけはきちんと水平を取らないといけないので、水糸の高さも確認しながら慎重に張っていきます。
とはいうものの、ここからが天然木の難しさ・・・完全にまっすぐな材は存在しない・・
ということで、↓のような感じで重りを載せたり、鋼製束で持ち上げたりしながら悪戦苦闘しました。これは最後の根太を張るまで続きます💦
使用したビス
サンドイッチ工法では、ビスにすべての荷重がかかるので、どのビスを使うのかは悩ましいです。
本当は、せん断強度とかを計算した方がいいのかもしれませんが、そこまでするのは面倒なのでやってません。そして、長さ90mmくらいのビスを使う予定でしたが、ステンレスビスって結構高いんです・・なので、ここでまた自己責任での節約方向へ。
最終的に使用したのは長さ65mm、呼び径4.8mmの堅木用ステンレスビスにしました。(90mmと比べて値段半分。使用する本数が多い分この差は大きい。)
これを、各束4か所打ち(継ぎ目は3か所)でやってます。
ちなみに、皿取錐を注文したもののまだ届いていなかったので、下穴のみ空けてます。(ほんとは皿取りまでした方がきれいにできますよ)
と、こんな感じで外周部の束柱、根太を設置していきました。
順次中心部へ
外周部が完成したら、あとはどんどん内側に移行していきます。やることはただひたすら反りや曲がりを矯正しながら水平に注意して張っていくのみ!
と言ってもこれが大変。どうしても曲がりや反りで全体が歪んでくるので、あっちを直すとこっちが歪み、こっちを直すとあっちがズレて・・・ いろんなところを何度も測りなおしながら進めていきました。
なお、ハードウッドの中では加工性の良いイタウバなので、ちゃんと下穴さえあければ女性でも大丈夫↓
ちなみに、ケチった設計のため束がない箇所の根太がありますが、それは根がらみ(根太受け)の上に載せる感じで、適宜金具で補強しています。(↓写真)
これをひたすら進めて根太の設置まで完了!
次は床板張りです!